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【相談事例】社長に退職するなら借金を一括返済しろと言われて困っています

職場金銭トラブルの相談内容

勤めている会社の社長にこれまで約1000万借りています。借りたお金と支払い方法についても令和5年1月に借用書を書きました。

毎月コツコツと借金は返済していましたが、家庭の事情でこの会社を退職する必要が生じたため、辞めたいと伝えたところ、社長から一括返済を求められています。急に多額のお金を支払えと言われても無理です。また、借金を払わなければ会社は辞められないのでしょうか?

※ 本人特定を避けるために一部内容を改変しています。

解決方法の提案

借金を滞納していなければ一括で返済する必要はありませんし、一括返済しなくても会社を辞めることはできます。

ただし、トラブルを回避するためには、できる限り社長の理解を得て退職することが望ましいです。

対処法とアドバイス

民法上、労働者が退職を申し出てから2週間が経過すると、雇用契約は終了するとされています。ただし、就業規則で「退職の申出は1ヶ月以上前までに」などと定められている場合は、その期間が経過したときに雇用契約が終了します。

この規定は会社からの借金が残っている場合にも適用されるので、退職届を提出すれば一定期間の経過後に退職できます。

したがって、一方的に退職することも可能ですが、そうすると、残りの給料が支給されない、退職金から借入残高の分だけ引かれる、有給休暇の消化を認めない、離職票を発行しない、などの嫌がらせを受けることも考えられます。

誠実に話しても社長の理解が得られない場合は、労働組合や労働基準監督署に相談するのもよいでしょう。

もし、上記のような嫌がらせ行為を受けた場合は、弁護士に依頼して、未払い賃金や損害賠償の請求もできます。

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シン・イストワール法律事務所
東京弁護士会所属
田島 聡泰 (たじま あきひろ)
解決件数
10,000
以上の実績
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解説の執筆者かつ9312

弁護士として約15年間にわたって借金問題、民事事件、刑事事件などを取り扱う。現在はライターとして法律関連記事の執筆活動をおこなう。