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【相談事例】出会い系で知り合ったパパ活相手に弱みを握られて性行為を要求されます

パパ活金銭トラブルの相談内容

出会い系アプリで知り合って、パパ活で性行為ありという条件で援助してもらった45歳の男性がいます。
親しくなって、お泊まりや遠出の旅行などもしてその時にかかった費用は全部相手の方が払っています。

その人とはもう会いたくないので、他の男の人を出会い系アプリで相手を探していました。新しく会うことになった男性と待ち合わせをしていたら、実はその人は前の別アカウントでした。

車で待ち合わせ場所にきて「今すぐ警察に行くから乗れ」と言われました。私はとりあえず相手が怒っていることを察して車に乗りました。詐欺罪で訴えるぞと言われ、そうされたくなければホテルに付き合えと性行為をさせられました。

自分のマイナンバーカード、学生証、保険証を見せて写真を撮られました。あとは電話番号も聞かれました。そして、パパ活していることや詐欺行為をしたことを知られたくなければ、これからも信頼が戻るまではお金無しで性行為をすることを約束させられました。

私は警察、学校、親にパパ活のことについて連絡を行くのが嫌なのでお相手の方に従っています。最近では結婚しようなどと言われることもあり、どうしていいかわかりません。アダルトな写真も撮られるようになりました。私は本当に詐欺罪なのでしょうか?お相手の方は脅迫罪などにならないでしょうか?

相手の方の機嫌を損ねたら写真をばらまかれたり学校や警察、親に連絡が行くのが怖いです。

※ 本人特定を避けるために一部内容を改変しています。

解決方法の提案

約束した性行為に応じたのであれば、詐欺罪には当たりません。逆に相手が性行為などを強要する行為は、強要罪に該当します。

警察への相談も有効ですが、内密に解決するためには、弁護士への依頼がおすすめです。

対処法とアドバイス

パパ活相手との関係を継続するかどうかは、あなたの自由意思で決めることができますので、途中で連絡を絶ったとしても詐欺罪が成立することはありません。

ただし、継続的に肉体関係を持つことを条件として、まとまったお金を先に受け取っていた場合は詐欺罪に該当する可能性があるので、その点には注意が必要です。

その一方で、相手が「詐欺罪で訴えるぞ」「パパ活したことを親や学校に知らせるぞ」などと脅して性行為を強要する行為は、強要罪に該当します。とはいえ、写真をばらまかれたり、親や学校へ連絡されたりしないためには、慎重な対応が必要です。

警察への相談も有効ですが、まずは弁護士への相談をおすすめします。弁護士はあなたの代理人として相手の行為の違法性を指摘し、プライバシーを公開しないように警告し、交渉してくれます。相手は刑事告訴を恐れて手を引く可能性が高いので、平穏な生活を取り戻すことができるでしょう。

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東京弁護士会所属
田島 聡泰 (たじま あきひろ)
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解説の執筆者かつ9312

弁護士として約15年間にわたって借金問題、民事事件、刑事事件などを取り扱う。現在はライターとして法律関連記事の執筆活動をおこなう。